とうとう生まれて初めて犬を飼うことになった。
これまで犬嫌いで、ほとんど触ることもなかった私が。。。
ワンコを迎えにいく前に最低限、準備しておくことがある。
- ・ハウス用ゲージ
- ・移動用ゲージ(ハウス用と同じでも良いが、今回は別に用意した)
- ・トイレシートセット(枠とシート)
- ・ワンコごはん(離乳食のころは、ドライのごはんをお湯でふやかしてあげていたため、
- ごはんをつぶす用のスプーンがあると便利。いちごつぶし用スプーンなどで代用していた。)
そして何よりも考えるのが、名前だ。
呼びやすい名前にしたかった。
「オイ」「コイ」・・・「ライ」!
「ライ!」と呼べる名前にしようと思った。
ワンコが生まれたのは2011年5月。我が家に来たのが7月。
あの震災の直後だった。
テレビからは連日、自然の力の前になすすべもできない、恐ろしい映像が流れていた。
震災から5ヶ月経ち、聞こえてきたのが「希望の光」という言葉だった。
いろいろなメディアが被災地に「希望の光」を届けるメッセージを発信し始めていた。
「光」という意味の名前にしよう!「ライト」にしよう!
迎えにいった日は7月中旬。とにかく暑い日だった。
今考えれば、もっと暑さ対策をしていくべきだった。
ゲージに入れて、店を出るとすぐにタクシーを飛び乗り、駅に向かった。
タクシーの中で、「クンクン。クンクン。。キャン!キャン!」
予想以上に声を出して不安そうだ。
すぐに「ライくん~大丈夫だよ~」相方がゲージの隙間から指を入れてなだめる。
いやはや、店ではあんなにおとなしかった子が。。。
おとなしそうだと思い、選んだ子だったが・・・帰り道の道中、ひたすら幼い声を出し続けていた。
ここからライトとの奮闘の日々が始まる。
家に戻りはしたが、まだ1回しかワクチンが済んでいないので、ハウスの中で過ごす。
ハウス気に入ってくれるかな。。そんな思いの中で恐怖の夜を迎える。
聞いてはいたが、自宅に連れて帰った夜は、ただただ泣き続けていた。
初めての外出、暑い日差し、見知らぬ家に連れてこられた不安、ママや兄弟との別れ。
まだ2ヶ月のライトにはとてつもない出来事だったと思う。