真夜中の救急搬送

相方の病気の話
真夜中の救急搬送

私がブログを書く決心をした一番の理由は、やはり相方の突然の病だ。

自分のためにも、相方のためにも、同じ病気の方のためにも

記録しておくべきかもしれないと思った。

 

2018年春。

1年前から一緒にはじめた山登りを今年も行きたいね、と話し始めていた時期だった。

風邪が悪化したのか、徹夜続きで疲れているだけなのか、動悸がする、と言っていた。

動悸がするから夜もあまり眠れず、そのせいで昼間もうとうとしてしまうことがあると。

 

すぐに治るかと思いながら、4月も終わり、GWを迎える頃。

治るどころか、症状は悪化し、予定していたGWの予定もキャンセルした。

今思えば、この段階で病院にいけばよかったのだ。

 

前兆と思える症状はいくつもあった。

・動悸がする。
・汗をかく。
・愛犬の散歩中に何度も息苦しさを覚え、休憩する。
・動悸がして寝付けない。
・ベッドで横になるよりも、座っているほうが楽。

 

5月中旬、金曜日ということもあり、

少し飲みすぎた私はベッドで一人で寝ていた。

相方はその日も座椅子で寝たほうが楽だといって、隣の部屋にいた。

 

すると突然、玄関のベルが鳴った。夜中の0時を回っていた。

寝ぼけたまま玄関にでると、

蒼白な顔で、尋常ではない量の冷や汗があふれ、今にも倒れてしまいそうな相方が玄関にいた。私を起こすために玄関のベルを鳴らしたのだ。

「救急車を呼んで・・・はあ・・はあ・・・息ができない・・はあはあ・・・はきそう・・」息も絶え絶えの中で、必死に訴えていた。

 

すぐに部屋に戻り、スマホを探す。

動揺してうまく押せない。。何度目かになんとか119に電話をして住所を伝える。

お財布とスマホだけをかばんに入れ、不安そうな声を出していた愛犬ライトをハウスに入れ、1階に下りる。先に自力で降りていった相方は1階の駐車場の車止めに座っていた。私が着いてまもなく、救急車が到着。そのまま救急病院へ搬送された。

そのあと起きる出来事など想像すらできなかった。

 

救急車の中で、放心状態の私に、酸素マスクをつけた相方は「怒ってる?ごめんね」そう言ってきた。私は首を横に振った。あとから考えてみたことがある。

もしかしたら、あれが最後の会話になっていたかもしれなかった、と。

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