ここで改めて、私がどういった経緯で
精神科に入院することになったかに触れておきたい。
まず、話は20年前にまで戻る。
20年前、私は某コーヒーチェーン店の店長として働いていた。
毎日、それこそ始発から終電まで働くような生活を続けていた。
その頃、父の死が襲った。
私はその忙しさで父の死を自分の中で未解消のままにしてしまっていた。
気がつくと、どこででも涙が出てしまう自分に気づき、仕事にも支障が出て、
同時に仕事を辞めることになった過去がある。
今、思えば、あの時にきちんと病院に行っていれば、、、と思う。
それから20年、別の某コーヒーチェーンの人事部で働きだしていた。
働いて4年、人員不足、業務過多の中で、眠れない日々が続いた。
そして、自称ショートスリーパーの上司に相談すると、
『「鬱病」の可能性もあるから、早めに病院に行け』と言われた。
昔のこともあり、私の中に可能性としてあることは自然と認めていた。
ただ、正式に病名を付けられることを怖がっていた。
1ヶ月悩んだ末、地元のメンタルクリニックで診療を受けることになった。
当初は「適用障害」の病名であった。
運よく、先生との相性もよく、週1での診療が始まった。
毎回、その週に起きたことを話、薬の調整が主だ。
いわゆる薬物療養だ。
それから3ヶ月目、いつものように週に起きていることを話すと、
先生より「双極性障害」の可能性がある、と言われた。
所謂、躁鬱病である。
知識もなかったが、鬱病と躁鬱病では、使用する薬が全く違う。
医者もその違いには慎重になる。
結局、私は「双極性」と判断され、大きく薬が変わった。
そこからは毎週mg単位で薬が変えながら、軽鬱程度が続くように、調整されていった。
通院から9ヶ月目、仕事のミス、人間関係の疲労が重なった私は
自傷行為をするようになった。
1回目を過ぎてしまうと、中毒になる。そのことばかりが頭に浮かぶ。
2回目を終え、冷静になったとき、
絶対に3回目はしない!と心に決めた。
だが、いとも簡単に3度目はやってきた。
すぐに病院に行き、「入院しましょう」と即決定となった。
本日は病院内のお食事について。
まずいはず!という私の予測をまんまを裏切ってくれた。
・食器は陶器(普通、精神科は自傷の可能性もあるため、陶器をしないことが一般的)。
・牛、鳥、豚、魚、どれもバランスよく提供される。
・メイン+スープ+おかず1+おかず2+デザート又はフルーツ。
・週1回、シェフが来院して、眼前で料理し、提供してくれる。
(コロナの影響で、一時中断、代替として特別料理を選択できる)
病院での生活の中で、食事は大きな役割がある、、
というか、それが主な楽しみだ。
それが美味しく、外と同じような、それ以上のものを提供して
もらえるというのは、かなりポイントが高い。