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    真夜中の救急搬送

    私がブログを書く決心をした一番の理由は、やはり相方の突然の病だ。自分のためにも、相方のためにも、同じ病気の方のためにも記録しておくべきかもしれないと思った。20 ...

    2018/11/04

    相方の病気の話

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真夜中の緊急手術~発症からの時間~

相方の病気の話

救急搬送され、病院に着いたのは夜中の13時前だった。

救急搬送室の前のベンチに座っていると、看護師さんや救急隊の人などが

せわしない足取りで出たり、入ったりしていく。

 

すると一人の医師が近づいてきた。

ついさっきまで仮眠をとっていたことが、ボサボサ頭からすぐわかる。

その後もお世話になるW先生。

 

厳しい顔でそばまでくると、

「○○さんのご家族ですか。」

「・・・はい。」

 

書類を見ながら、早口に病状の説明をされる。

 

「・・・急性心筋梗塞です。非常に危険な状態、命にかかわる緊急を要する状態です。

これからすぐにカテーテル手術を行います。同意していただけますか。」

 

「はい」という言葉以外なにも出てこなかった・・・

 

そこからはどんどん進んでいく。救急搬送室から地下の  室に移動される。

看護師さんに指示され、 室前で待っていると

担架に乗せられた相方が運ばれてきた。意識はしっかりとあり、私と軽く目が合った。

W先生は「では、しばらくそちらでお待ちください」そう言って、お辞儀をして

室に入っていった。

 

それが14時少し前。119番を電話をしてから1時間が過ぎていた。

 

静まりかえった真っ暗な病院の廊下。非常口の緑の明かりだけがまぶしい。

スマホで「心筋梗塞」を調べようとしても、なかなかネットがつながらない。

意味もなく廊下を端から端まで歩いてみる。

歩きながら、相方と知り合ってからの21年という時間を重く、重く感じていた。

そして、あと数時間後に訪れるであろう答えを聞くことの怖ろしさに押しつぶされそうになっていた。

 

 

あとからわかったことだが、心筋梗塞とは、

発症からの搬送、またカテーテル手術までの時間が生死を大きく分ける。

参考のために、今の現状をまとめておく。

 

 

 

 

 

 

 

真夜中の救急搬送

相方の病気の話

私がブログを書く決心をした一番の理由は、やはり相方の突然の病だ。

自分のためにも、相方のためにも、同じ病気の方のためにも

記録しておくべきかもしれないと思った。

 

2018年春。

1年前から一緒にはじめた山登りを今年も行きたいね、と話し始めていた時期だった。

風邪が悪化したのか、徹夜続きで疲れているだけなのか、動悸がする、と言っていた。

動悸がするから夜もあまり眠れず、そのせいで昼間もうとうとしてしまうことがあると。

 

すぐに治るかと思いながら、4月も終わり、GWを迎える頃。

治るどころか、症状は悪化し、予定していたGWの予定もキャンセルした。

今思えば、この段階で病院にいけばよかったのだ。

 

前兆と思える症状はいくつもあった。

・動悸がする。
・汗をかく。
・愛犬の散歩中に何度も息苦しさを覚え、休憩する。
・動悸がして寝付けない。
・ベッドで横になるよりも、座っているほうが楽。

 

5月中旬、金曜日ということもあり、

少し飲みすぎた私はベッドで一人で寝ていた。

相方はその日も座椅子で寝たほうが楽だといって、隣の部屋にいた。

 

すると突然、玄関のベルが鳴った。夜中の0時を回っていた。

寝ぼけたまま玄関にでると、

蒼白な顔で、尋常ではない量の冷や汗があふれ、今にも倒れてしまいそうな相方が玄関にいた。私を起こすために玄関のベルを鳴らしたのだ。

「救急車を呼んで・・・はあ・・はあ・・・息ができない・・はあはあ・・・はきそう・・」息も絶え絶えの中で、必死に訴えていた。

 

すぐに部屋に戻り、スマホを探す。

動揺してうまく押せない。。何度目かになんとか119に電話をして住所を伝える。

お財布とスマホだけをかばんに入れ、不安そうな声を出していた愛犬ライトをハウスに入れ、1階に下りる。先に自力で降りていった相方は1階の駐車場の車止めに座っていた。私が着いてまもなく、救急車が到着。そのまま救急病院へ搬送された。

そのあと起きる出来事など想像すらできなかった。

 

救急車の中で、放心状態の私に、酸素マスクをつけた相方は「怒ってる?ごめんね」そう言ってきた。私は首を横に振った。あとから考えてみたことがある。

もしかしたら、あれが最後の会話になっていたかもしれなかった、と。

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